神命湯の偉効

このポスターは昭和の初期に使われていたもので右書きされた旧字体の文字がその時代の書式を示しています。もう一つは「神経衰弱」、今は耳にする事も無くなりましたが、日本では~1930年代・戦前まではよく診断名に使われていました。
元々英国の神経学者が唱え、日本では近代化が進んだ大正から戦前の経済成長時に多く発生したことから文明の病・過労の病と呼ばれました。

当時はストレスによる中枢神経エネルギーの枯渇が原因とされ、疲労感、イライラ・不安感、抑うつ、頭痛、めまい、消化不良、動悸などの症状を特徴とする状態で文豪 夏目漱石も罹患し苦しんだとされます。

【ストレス→自律神経の乱れ→不定愁訴】=QOLの低下

神命湯は【江戸・大正・明治・大正・昭和・平成】と時代が変わろうとずっと人間社会を見続けてきています。

(解説)
脳病・・・腦に関する疾患、精神疾患
中風・・・脳梗塞・脳卒中、脳血管障害により起こる半身不随、手足のしびれ症状

時を同じく昭和6年に「神命湯の偉効」という記事が鹿児島新聞社(現 南日本新聞)に掲載されています。(ブログ掲載済み)

参考

昭和6年の記事(鹿児島新聞社)

昭和3年の記事(鹿児島新聞社)